■日大アメフト問題
杉村太蔵氏が、日大アメフト問題で「罪は罪」ということで、加害者の選手にも罪があることを云々という発言をしたらしい。
まあ、そういう意見はあるだろうけど。杉村氏は同じスポーツマンではあるものの、テニスの国体優勝者。一流選手である。だがテニスは……とにかく個人的な感情で試合の流れが変わっていく。理解出来ないのも仕方ないのかもしれない。
スポーツ団体競技の場合、長期の部活動の際に、洗脳まがいの押しつけやパワハラが横行する事実を目の前で何度も見たことがある。
野球であれば「ぶつけろ」。サッカーであれば「削ってこい」。実際に自分が聞いたことがある、監督コーチからの指令である。別に国体でもインハイでもジュニアユースでも何でも無い、レベルとして見ればそれほど高くない大会ですら、そういう言葉が聞こえてきたのだ。
それこそ、全国大会レベルの部活をしている友人からは、当たり前の様にそういう指令があるという話を「当たり前」の様に聞いたことがある。スポーツ関係者は今回の件で、何いまさら、黙ってんの? っていう。自分が識者として過去を消し去っている指導者。あまりに多すぎて……ねぇ。
確かに罪は罪だが、情状酌量という言葉もある。指令として命ぜられたとしたらパワハラでもある。そりゃ、そういう指令を受けたとしてもそれを為すかどうか? はその人に託される。だが、その時にその人に冷静で客観的な判断が出来ない状態であれば……同情だろうがなんだろうが、未来への道が閉ざされないように様々な手が差し伸べられてしかるべきではないだろうか? それを罪は罪だから同情は……などという簡単な言葉では片付けられないと思う。
前回の冬期オリンピックで明らかに、競技妨害、故意に相手を倒そうとする北朝鮮の選手がいたのを覚えている人も多いだろう。国際試合、さらに、アレだけ注目を浴び、カメラが追いかけている試合中にですら、「命令であればそれを果たそうとする」大人がいるのだ。国際試合に出れるレベルの体育会系の選手とある程度張り合おうと思えるレベルまで鍛えた、頑張ったにも関わらずに。
まだ大学生。二十歳程度の人生経験の無い、さらに社会的な部分ではイロイロと欠けている部分もあるであろう運動一筋な青年。完全リセットレベルで自分の好きなように行動させてあげても良いレベルじゃないですかね。アメフトしたいなら、日本は面倒ゴトばかりだろうから、海外でガンバルでもイイと思う。
結論。罪は罪……と言えないこともある。そういうケースもある。今回はそういうケースに当てはまると個人的に思う。応援してます。