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いつからか

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■いつからか判らない

 ティッシュ。今ではもう、会社のデスク一つに1箱の必需品です。特に花粉症や鼻炎などを患っている人は会社の備品の通常のティッシュではなく、鼻セレブなどの柔らかいタイプを自費購入しておいておきたいレベル。

 さて、このティッシュ。ある程度年齢を経ている人に「いつごろからそこにあることが当たり前になった?」と聞くと、大抵答えが出てこない。
 今から50年前。昭和40年代。この頃には確実に、各家庭に一箱無かった。まあ、それはそのはず、昭和39年に日本初発売だそうだから、普及していなくて当たり前なのです。ってね、想像できます? 家庭にティッシュが無い生活。うん、無理ですよね。

 まあちなみに……ティッシュペーパーとトイレットペーパーの普及は当然、トイレットペーパーが先。トイレットペーパーはティッシュよりもはるか昔から存在してたんだから当然なんですが。

 実際、オイルショックの時は買い占め騒動。あのニュースを見れば判るように、買い占められたのはティッシュじゃなくてトイレットペーパーでした。つまり、1973年(昭和48年)頃にはトイレットペーパーは必需品になっていたのですが、ティッシュはまだ、そこまでじゃなかった……ということなのです。

 何かこぼしたりした場合は雑巾。机の上なら台ふきん。トイレもトイレットペーパーもちり紙が混在状態でした。

 で、当時ティッシュがそこまで普及していなかった最大の理由は「高価格だった」です。生活必需品とするには、なんですが。お金持ちの友人がバッバッバッと遠慮無くティッシュを引き抜く様を見て、お金持ちだなぁと思ったという話も聞けましたので、そんな感じだったのでしょう。

 とりあえず、ティッシュは1980年代に入って劇的に価格が下がります。多分、この辺から確実に侵食し始めたのだと思います。ベッドサイドにティッシュ……というなんていうか、ちょいセクハラエロネタとして通用し始めたのもこの頃です。

 いつからか判らないものがもうひとつ。道端に捨てられているゴミ。いつから無くなりました? これも……なんていうか、本当にいつの間にか、です。

 今、道を歩いていると、ゴミが落ちてません。特に自分の生活圏、仕事圏である東京都区内、神奈川県横浜は皆無に近いです。いやー国道脇の道端の隅にはコンビニのビニール袋や紙パックとか当たり前の様に捨ててあったと思うんですが。

 ティッシュと違って、こちらは掃除している人が確実にいると思います。が。捨てなくなった……ということもあるかもしれません。綺麗だと捨てにくいんですよね……ゴミ。さらにさらに。喫煙者の減少もあるでしょう。歩きタバコは確実に減りましたし。

 結論。大抵の事象、大抵の流行、大抵の生活必需品は「いついつ、ナニナニのせいで普及した、手に入れた、使い始めた」ということを覚えていたり、確定しているモノです。それこそ、あのCMを見て買った……とか。なんですが。いつからか判らないうちに変わってる……という状態も存在します。それが生活に密着している場合、こうして、なんか、違和感というか、お前いつの間に? ともわもわしたりするわけです。